「自分なら出来そうだ。やってみよう。」という安易な考えから、当時勤めさせていただいた鉄骨工事会社を辞め、2003年2つ年下の弟と、別業種で開業していた父親のところに転がり込みました。
当時、自分はこれを「独立した」と思っていました。
別業種の父親の会社で、今まで自分達がほんの少しだけ習得した鉄骨工事の技術も盛り込み、仕事としてやっていけると思っていました。
もちろん世の中そんなに甘くなく、自分が習得した鉄骨工事の技術どころか、それに付随する仕事さえもさせてもらう事も出来ませんでした。
運良くいただけた鉄骨工事の仕事も、付け焼刃の技術では利益を生み出す事も出来ず、ただ現場をこなしていく事しか出来ませんでした。
「辞めなければ良かった。」当時、腹の底から思ったのをよく覚えています。
そんな中、たくさんの職人さんや社長さんと出会いました。
他社様の御力を借りて仕事をさせてもらいながら、技術も徐々に洗練する事が出来、2005年に個人事業として開業、2016年法人成りする事が出来ました。
そして日々、「一日仕事が出来る場所があること」のありがたみと難しさに気付かされました。
・独立という言葉の重み
・人を雇うという事の大切さ
・仕事と仕事を繋ぐ難しさ
・設備などの準備
・緊急時に対応できる体制
・顧客のニーズに合わせた柔軟な技術の向上
これらの数え切れない問題を乗り越えてこそ、初めて仕事と向き合えると私は思います。上記に挙げた内容でさえまだまだ弊社も至らない点がありますが、社員共々「点滴穿石」の精神で、与えてもらえる仕事に精神誠意向き合っていきます。
私が1番大切にしているのは従業員の未来です。今日まで右往左往しながらでも成長し続けてこれたのは、共に働く仲間がいたからです。
仕事をこなす事も大切ですが、その上で共に働く仲間の未来、その家族の未来まで考え、弊社に携わっていただいた方全員が幸せになれる企業になる事を約束致します。
仲間、家族を思う気持ちと同等に仕事と向き合い、今まで培った幅広い技術を生かし、お客様の御力になります。今後とも宜しくお願い致します。
株式会社橋本工業
代表取締役社長 橋本太郎